2022年2月5日(土) 担当:赤嶺・横山
鈴鹿青少年センターにて「おもしろ自然科学」
その1「ムラサキキャベツを使って酸とアルカリを学ぶ!」
創作室にて 9時30分~11時30分
〇準備物 ムラサキキャベツ,ホウレンソウ,ニンジン,
(乳鉢と乳棒 必要数 展開液 キシレンとトルエン
小型ビーカー,茶こしの紙,ガラス管,大型試験管,長形ろ紙,ゴム栓と画鋲,)
用意した試薬など
マイペット,ポッカレモン,米酢,クエン酸,酒石酸,重曹,炭酸水,食塩,砂糖,
ブリーチ,キッチンハイター,サンポール.ビタミンC.セスキ炭酸ソーダ,
準備
●ペークロ関係 大型試験管にキシレンを入れて、ゴム栓をする。
試験管・試験管 各班5本
キシレンの回収時に、三角ロートがあると良い。
乳鉢と乳棒,小形のビーカー.ガラス棒(各自).長形ろ紙
班に1セットずつ用意する.
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ムラサキキャベツを用意して
ムラサキキャベツの煮汁を前もって作らずに
子どもたちが葉を手でちぎって鍋に入れ
用意されたガスコンロ上の鍋に入れて煮込むようにしました。
だんだんキャベツが温められて
いいにおいがしてくる中で
キャベツの花について質問しました。
キャベツは根か、
葉か、
茎か,
球根か?
根っこじゃないという意見もありました
キャベツの花を見たことある人は?
二人が手をあげましたが、
ほかの多数は見たことがない。
他の野菜の花についても,
クイズ形式で質問しました。
オクラ、ミカン ラッカセイ、
ゴマ、カキ、
アスパラガス、ビワ、
ニンジン、ニンニク、
サツマイモ、シュンギク、
ニラ、セロリ、
ホウレンソウ、ジャガイモ、
レタス、ナス
野菜にも様々な花があるということを知ることができました。
ペーパークロマトグラフィーの方法の説明・手順・展開までを説明して
〇ホウレンソウをちぎって,乳鉢に入れる.乳棒を使って,ぐじゅぐじゅとすりつぶす.
準備段階で、材料をいくつか試しましたが、
温室もののホウレンソウよりも、
路地ものの方が適しているようであることが分かったのです。
温室ものは、やわらかくつぶしやすいのですが、
その分、水分を含んでおり、その水分の多さが
邪魔をするみたいです。
路地ものは、葉が硬めで乳鉢でつぶす作業は、
少し大変そうでしたが
手順は次の通り
〇ホウレンソウをすりつぶしたものを,
茶こしの紙を使って,小さなビーカーに緑汁を絞り出す.(50mlビーカー)
〇ホウレンソウの緑汁を,
長形ろ紙に記したポイントにガラス管を使って,
何度も繰り返し根気よく乾かしながら十分につける.
このつけ方が,大切.
不十分だときれいに展開しないので注意する.
長形ろ紙 各一枚・ガラス管各自1本
〇緑汁をつけ終わったら,
大型試験管に静かにつるす.
ゴム栓への取りつけは,結構難しいのでていねいな説明が必要.
以上演示してみせました。
〇大型試験管には,あらかじめ展開液を入れておく.
深さ1㎝程度.
展開液は,キシレンもしくは,トルエン (今回は,キシレンのみとする)
※揮発性で,沢山吸うと問題もあるので,手早くゴム栓を閉める.
後は,待つだけ.試験管立に静置してそのまま見守る.
ろ紙のポイントにガラス棒でつける作業やガラス管内に上手に
つるす作業など予想以上にていねいにすることが
できたのが良かったです。
取り出した時の状況は、ほとんどの子が
取り出して,色の違いがあることを確認してから
上がっている色の順序をみて.
展開液キシレンが上がった所が乾いてわからなくなる前に
手早くろ紙にしるしをつけるように指示しました.
余分な部分をハサミで切り取って.
乾かしたろ紙をプリントに貼り付けて終了.
それぞれ持ち帰ってもらい
ホウレンソウがこんな沢山の色を持ってるんだと
家族に紹介してもらうといいな!
保存の仕方についての注意は.
直射日光を避ける.
本やノートにはさんでおくと良い.
強い光に当たると,すぐに色が薄くなってしまうことをお話ししました.
植物に含まれる代表的な色素は
緑 クロロフィル
橙~黄色 カロテノイド(カロテンとキサントフィル)
赤~青 アントシアニン
があることも紹介しました。
〇ムラサキキャベツの汁で酸性・アルカリ性をまなぶ実験
ムラサキキャベツの汁と小さなカップを用意して.
〇前で,カクテルグラスを使って演示しました。
酸性とアルカリ性でムラサキキャベツの色が変化することを確かめてから
〇身近な水溶液各種を使って,色の変化を観察することにしました。
酸性のもの
クエン酸・
ポッカレモン・
酒石酸・
米酢・
ビタミンC・
炭酸水・
サンポールなど
アルカリ性
マイペット・
重曹・
セスキ炭酸ソーダ・
ブリーチ・
アンモニア水・
キッチンハイターなど
●酸性とアルカリ性
透明なコップで色の変化を試して並べてみると
●酸性のものとアルカリ性のものを混ぜてみることもやってみました.
中和反応を理解することができたでしょうか.
●りトマス紙を使って変化を見ることも合わせて行っておきました。
青のリトマス紙が赤くなったら 酸性
赤のリトマス紙が青くなったら アルカリ性
クエン酸,食塩,砂糖はそれぞれ
見た目は白い粒子で最初は区別しずらいです、
(わからないように示す)
そこで白い粉を一定量カップに入れて,
よくかき混ぜるといずれも透明な水溶液になりましたね
さてそれぞれのカップは次のA~Cのどれかな?
A 塩 B 砂糖 C クエン酸
演示実験として
① 10円玉を入れてみる。
② マグネシウムを入れてみる
③ チョークを入れてみる
④
リトマス紙を入れてみる.
⑤ なめてみる
LEDをつけてみる実験.
いろいろな液体が電気を通すかどうかを調べました
純水や砂糖水は電気を通さないのでLEDは点灯しません
今回使った酸性・アルカリ性の液体を試してみると
電気の粒(イオンの存在)を感じ取ることができるのではないでしょうか
ムラサキキャベツに含まれているアントシアニンを使って,
水溶液の液性(酸性・中性・アルカリ性)を
知ることができるというプリントを渡して
学びの一助としました。
以上大変積極的な子どもたちの大反応に感動しました。
中日新聞日曜地方版