「虹色のぞきメガネ」(60個)を子供たちに差し上げました。
鶴田・伊藤・近藤と
三重県理科の教科研究や地域での科学ボランティアを行うサークルです。科学教育協議会会員が中心となって会を運営しています。教科研究、実験工作交換会、理科の出張授業、地域工作教室など「何でもやってみよう」の精神で活動しています。現在大黒屋は「県生涯学習センター」など各地公民館でサイエンス講座をしています。ホームページはここ!http://www.mecha.ne.jp/~hitoshijin/ 質問,連絡は sci.daikokuya■gmail.com まで(メールの際は■を@に置き換えてください)
・雷とあなたが感じた静電気について話し合い
・簡単にプリントの説明
・チェッカー三台+αでプラスとマイナスの電気を確かめ帯電列を実感
・缶転がし
・水の曲がり実験
・”まっ白シロスケ”君製作
・静電コップ(ライデン瓶)製作
・電気クラゲ製作
・静電振り子製作
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講座が始まるまでに配られた長風船を頭でこすって
髪の毛を逆立てていました。
講座開始前から、子供たち(参加者4-6年生25名)は静電気で遊んでいます。
子どもは静電気が好きなのかな?
9:30講座開始(11:30終了)
静電気をいままでどんなところで感じましたか?
出るわ!でるわ!
「シャツを脱いだ時」、「ドアのノブにさわった時」、「下敷きを頭でこすったとき」・・・
家庭に来てる電気はエアコンや洗濯機を動かすことができるから
「動」電気といっていいかもね。
モノとモノがこすれあってできる静電気の「静」は
家庭の電気製品を動かすことができないということかな
ふつう、静電気は危険なことはないけど
同じ摩擦でできた雷だけは危険だよ。
雷は(静電気も)とがったものや金属が大好きだから
雷が近づいけ来たら体につけてる金属をはずすんだね。
近くにとがった避雷針があればそっちに雷はとんでいくよ。
お父さんが車にガソリンを入れるとき
何か黒いものにさわるよね
あれは体にたまった静電気を洗い流すためなんだね
そう、あの黒いものは地球につながってて、
大きな地球へ電気は流れていってしまうから
地球にさわるから「アース=地球」(接地=接地球)するっていうんだね
これしないと静電気の放電がガソリンに引火して危険なんだよ
電気が空気中を飛ぶとき光と音が出るんだね
そうそう雷の光と音もそうだね
磁石にN極とS極があるように電気には?
そうそう!プラスとマイナスがあるね。
残念ながらプラスとマイナスの
電気は見えないから、今日はこの静電気チェッカーを使います。
(子ども25人もいるのでチェッカー二台を
愛知の田中先生からお借りしました)
ほら、アクリルをこすると赤いLEDがついて
プラスに帯電してることが分かる。
電気が帯電してないときは白いLEDがついて
エボナイトをこすると青いLEDがついて
マイナスに帯電してることが分かるのです。
この後の工作でも子どもたちは
「ほらほらこんなに遠くからでもマイナスの電気がついてる」
などと、静電気の存在をその都度確認していました。
フーセンを帯電させて、床や机の上に置いた空き缶に近づけると
おー、缶が転がりながらフーセンについてくる。
「めっちゃ速ーい」
金属缶のマイナス電気の粒が反対側によってしまって
プラスとマイナスで引っ張られてるんだね。
金属じゃない水も静電気の影響を受けるよ
工作その1「真っ白シロスケ君」
コップの中の白いスチロール球はプラス
コップはマイナスだから
スチロール球はしりぞけあってて
コップと白い球はくっついてるね
長いフーセンはマイナスで、白い球を引っ張るんだね
工作その2「電気クラゲ」製作
クラゲ(荷造り用テープ)が浮いてるってことは
同じ電気がクラゲとフーセンにたまってて
しりぞけあってるね
検電器ではフーセンはマイナスだから
クラゲもマイナスだね
うまく浮かばない子はクラゲもフーセンも
アクリル板の上でしっかりこすってね
クラゲの細い一本一本にそれぞれマイナスがたまってて
クラゲが広がって見えるね。
工作3 電気をためるコップ製作
印刷された型紙に合わせて、二枚のアルミホイルを切り取ります。
アルミホイルを二つのコップの外側にセロテープでとめて
二つのコップを重ね
中のコップにまかれてるアルミから、アルミの帯を出して
その帯にフーセンにたまった静電気を放電させます。
帯がピクピクと動いたり音がすれば放電の証拠です。
電気は内側のアルミ箔と外側のアルミ箔に
プラスとマイナスがそれぞれたまっていきます。
この時フーセンをアルミ帯にさわらないように
帯の近くを何度もフーセンを動かして電気を放電させます。
その後左手で缶外側のアルミをもって、右手指で
帯をさわると「ビリッ」ときます。
工作4 電気振り子の製作
「電気振り子」の”かんたん作り方”は次の動画からわかります。
(画面左・静電チェッカーのLEDが青になってるからマイナス電気発生)
これで工作と実験終了です。
(GAKKEN大人の科学Vol22ふろく工作:火花が出ます)
最後に鎖国してた江戸時代に
かろうじて外国の文化が入ってきていた長崎から
世界の文化・科学が日本にもたらされました。
平賀源内は「エレキテル」を作って
大阪の人々に静電気を感じさせ驚かせたそうです。
皆さんも積極的に科学を学んでみましょう。
2時間
感想文(代表)
6年Iさん
一番面白かったことは電気クラゲを飛ばしたことです。
発見したことは、静電気はバチッとして
イヤだけじゃなく使ってみると面白いことです。
静電気を使っていろんな実験をして、
これまではバチッとしてイヤなイメージが強かったけど、
使ってみると水がフーセンによってきたり、
電気クラゲがとばせたり、
とても面白いことが分かりました。
今回はこれまで知らなかったような静電気についての知識
(プラスとマイナスがあることや、
雷も静電気で金属やとがったものが好きなど)が
知れてとてもためになりました。
当日配布したプリント1枚
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参考:今回使用した静電チェッカー二種
田中さんからお借りした上記静電チェッカー以外に
この二種類の静電チェッカー4個を追加して
各テーブルで使ってもらいました。
左の静電チェッカーはプラスの電荷を受けると赤LEDが点灯
またはさらに赤色が明るさを増します。
マイナスの電荷を受けるとLEDが点灯しません。
右の静電チェッカーは、
(参考:https://www.toray-sf.or.jp/awards/education/pdf/h28_02.pdf)
プラス電荷とマイナス電荷の存在を
それぞれ赤と緑のLEDの点灯で知らせてくれます。
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