新学期は生物分野でスタートです。 植物の標本づくりをおこないました。 IMG_9954
田んぼや堤防そして家庭の庭にある数種類の植物を土付きで採取してきました。
子どもたちに手伝ってもらいました。
根っこについている土を水洗いして、 新聞紙に挟んで水分を取り除き、 IMG_9947
ドライヤーでさらに水分を落として 広げた新聞紙の上に植物を広げていきます。 IMG_9950

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それぞれの標本を重ねて上下を板で挟み
さらに板の上から漬物石の重みをかけました。
今後講座のおこなわれるたびに新聞紙を交換する予定です。
--------------------------2ヶ月後----------------------------------
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フリージアの標本ができました
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後半の講座は葉っぱの裏側を観察します。
「人間があせをかくのはどうして?」から始めました。
「暑いから」
「どこから汗をかくの?」
「頭から」
「体から」
「ワンちゃんはどこから汗をかくのかな」
「はーはーと言って舌から」
「オーよく知ってるね」
「植物は汗をかくのかな?」
「かくと思う」
「葉っぱ表面を顕微鏡でのぞいてみよう」
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プレパラートの上に少しホットボンドをたらします。
固まらないうちにツバキの葉っぱの裏面をボンドに押し付けて
葉の裏側のコピーをとるのです。
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まず倍率70倍で観察しました。
初めての顕微鏡じゃないのですが、
慣れていないので 鏡筒の角度や光を取り入れる
鏡の角度など見本を見せてやってもらいました。
「見えた見えた」という声が上がったのですが
まだうまく気孔をキャッチしていないので
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これも見本を見せて
「ほら葉の裏になんだか小さな穴っぽいものが並んでるのが見えないか?」
「この小さな穴から空気や水分だ出入りしてるんだよ」
「もう少し倍率を上げてみないと穴があいてるのかどうなのかわからないよね」
倍率を280倍にして
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「わーいっぱいあるね」
「この穴を気孔というんだね」
「空気・水蒸気が出入りする口なんだよ」
次はチンチョウゲの葉っぱを手渡して
葉の裏側から一枚の薄皮を取り出してプレパラートの上にのせてもらいます。
「わーちぎれて丸まっちゃったー」
「どうしても薄い皮が取れない」
それでもだんだんと操作がうまくなっていって
「見えたー」 70倍で
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280倍で
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「赤ちゃんはお母さんの血液から空気(酸素)をもらってるんだけどね」
「へその緒が切れた瞬間から人間は肺を膨らませて空気を吸うんだね」
「まるで肺がフーセンのように膨らんだりしぼんだりして息してるんだ」
「でも葉っぱには肺のような立派な機能を持っていないから」
「さて!どんなふうにして葉っぱは二酸化炭素を吸ってるのかな」
「実はね、外の二酸化炭素の濃度よりも葉っぱの中の二酸化炭素の量が低くなって 自然と二酸化炭素が葉っぱの中に入ってくるんだよ」
「そして葉っぱの温度が高くなると危険だから、
この気孔から 水分を外に逃がして葉の体温を下げてるのさ」
動画にしました。 75分