12月14日、
白子コミセンにて7人の参加で行われました。
(報告のみの参加が1)
●伊藤仁(小学校)
<平面鏡の実験>
左右対称に像ができることを、
子供たちに実際「像」になってもらって実践するという実験手法でした。
鏡に映っている「人形の像」を狙ってレーザーを当てると、
レーザーが鏡に反射して、
本物の人形に当たる実験も子供たちの興味を引くことができるのです。
その光の道筋をロープで確認する作業も加えて
反射を実感できるという報告でした。
平面鏡だけじゃなく、
どこにでも見られる凸面鏡の実験は、
段ボール箱を街角に見立て、
模型の車を交差点近くに配置して、
カーブミラーで死角になった車を見ることができる実験は
子供たちの関心を引くことができるということでした。
<滑車の実験>
定滑車は力で得をしないけど、
子供がいろいろな地点からひもを引っ張って、
力の向きをコントロールできるところを強調できる実験が
いいのじゃないかという指摘でした。
動滑車は
実際に動滑車にひもを子供たちが自分でかけてもらうことが
実験上大事じゃないかということでした。
動滑車は
「二本のロープで上にひっぱられているので、ひも一本を引く力は半分になるよ」と
実際のクレーンの写真も見つつ実験したということでした。
<大気圧実験>
大気圧実験もいろいろな手法があるのですが、
どれくらいの力がかかっているのかを
視覚的に見せることが大事じゃないかということで、
紹介された実験がこれ、
半径3cm弱の吸盤に6.0Kgの漬物石をつるしています。
●水谷(レポート提出のみ)
(プラネタリウム)
<部分日食PPT紹介>
鈴鹿プラネタリウム館長製作の動画・解説付きPPTを希望者にUSBで配布し、
それぞれ学校の子どもたちに見せることにしました。
9校に配布。
日食時の横から見た動画、
上から見た動画、
人工衛星から地球上の月の影を見た動画が
上手につくられているものです。
●赤嶺(高校生物)
<猫の全骨格標本づくり>
四日市海岸清掃ボランティアに参加中、
子供から「動物の死体がある」と報告を受けて
よく見ると猫の死体が流れ着いていたのです。
早速理科室で煮ること長時間、
時々ポリデントを部分使用しながら、
完成した猫一頭分の完全骨格法本の紹介でした。
すでに持っている猿一頭分の骨格標本とくらべてみたり、
人間の骨格の共通点を本物の骨を通して教えてもらったりしました。
<秋の樹木の実標本作り>
秋になると樹木も種の保存のため
種を結実させて拡散する体制に入ります。
学校近くの林や森の中から拾い集めて
標本にして子どもたちに直接見てもらう授業の紹介でした。
特に「鈴鹿市の木」と指定されてるケヤキは
近くの街路樹ではなかなかお目にかかりにくいのです。
それは街路樹の剪定が行われて種子を見つけにくいことがわかったのです。
ケヤキの種子は枝の先端に葉とくっついたまま
葉っぱの支えを借りて風に乗り種子を拡散したいという思惑があるからというのです。
(写真下:枝先数枚の葉と共に落下、
種子は葉の根元にあって写真下に一個外れたものが映っている)
教材化した「木のみを学ぼう」のテキストとたくさんの標本
●上野 (高校化学)
「子どもの科学1月号」にノーベル化学賞を受賞した吉野さんの別冊特集があって、
その中にリチウムの炎色反応からリチウム金属の話しから始まって、
授賞対象のリチウムイオン二次電池の解説が紹介されていました。
そこで高校科学でやっている炎色反応実験をやっていただくこととなったわけです。
蒸発皿に薬品を少し入れて、ごく少量の水に溶かす。
メタノールを水1に対して4ほど注いで点火する方法で行われました。
実践報告では、子供たちが「二種類の薬品を混ぜてやってみたい」と
期待にあふれた瞳で訴えるのだが、はてどうしたものか?
なぜなら絶対にうまくできないから、
でも子どもの好奇心を積んでいいものなのか?皆さんならどうしますか?
<リチウムイオン二次電池の簡単な原理>
リチウムはアルカリ金属で超軽くって、
過激な反応をする金属元素です。
比重は0.534で原子核結合エネルギーが低く原子核分裂を起こしやすいです。
しかもイオン化傾向が全元素の中で最大で、
電池には適しています。
水爆の材料として使われていましたが、
金属溶接添加物、
塩化リチウムの吸湿性、
水酸化リチウムの二酸化炭素除去剤、
耐熱陶器、
光学ガラスにも使われていました。
放充電可能な二次電池に使われるリチウムは電極として使わず、
電池内部にイオンとして存在して、
正負の電極間で正電荷のやり取りを担っています。
吉野さんは二次電池の負極に炭素繊維を使ったことで
正極のコバルト酸リチウムと相まって
現在の汎用性の高い二次電池が完成したのです。
(参考:子供の科学1月号)
●加藤(小中学校・大学)
<電子工作「まっかなお鼻のトナカイさん」>
指定された場所に磁石を置くと、
リードスイッチが下に隠されていてスイッチが入り
赤のLEDが点灯する仕組みです。
子供たちには楽しい電子工作です。
<小学校プログラミング教育と 教室でドローンを飛ばす>
スクラッチで行うプログラミング教育の実践報告でした。
限られた時間で達成感を持たせることができること、
マウス操作ができること、
一台のパソコンに三人一組で行うこと、
ローマ字がわかること、 などを考慮しての実践でした。
正多角形を描くプログラミング実践は正方形から始めて、
正三角形そして5芒星形へと進んでいけるようになります。
これが子供たちに大きな関心と喜びを感じてもらえることになって
講座への子どもの意欲は倍増。
この後、
音符を操作して作曲をする作業に。
次の過程はアクチュエイターを用意して、
LEDによる電飾のプログラミングへと進むことができるのです。
測定に使うおもりもすべて自家製です。
一円玉一個を基本1gとして、
そこから色紙を等分して、
0,50g0.25g、0.03g・・と小さなおもりを作っています。
まず南天の実や米粒1個のおもさを実測してもらいました。
電子ばかりで測りなおしてもほぼ同じ質量を測定することができる優れものです。
さらに「アルキメデスの王冠」の逸話から、
用意された鉛の密度をこの自作天秤で測ってもらいました。
天秤の皿の上に台をセットして
鉛を水中にて測ることができるようになっています。
小数点第二位まで求めることができました。
<磁石で回転おもちゃ・廃材利用>
お菓子の箱や筒を利用した磁石おもちゃです。
鶴田さんの子ども心をくすぐる楽しい作品に仕上がっています。
●伊藤信介(小学校)
<てこの原理から力を小さくする道具>
トングを取り出して、小学校でまなぶてこの原理。
支点、作用点、力点を子供たちに確認してもらうのですが、
くぎ抜きのようにてこの原理から大きな力を得るのじゃなくて、
トングの場合は小さな優しい力を得るための道具であることを
知ってもらうことも必要なのじゃないかという提案でした。
<小学校プログラミング教育状況 >
A市では現在次年度に向けて
小学校プログラミング教育の準備が進められています。
Iパッドは主に宿題に使うと統計が取りやすくて
便利であることから導入が広がっていますが、
プログラミング教育には
どうしても各理科教材社仕様の機器の導入が進んでいるようです。
やはり小学生用に特化されたスクラッチ仕様が
便利だと認識されているのかもしれません。
集まったみなさんからは、
やはりキーボードが使えるようにすべきではないのかという意見もありました。
各市町村でいろいろな試みが実行されようとしているようです。
白子コミセンにて7人の参加で行われました。
(報告のみの参加が1)
●伊藤仁(小学校)
<平面鏡の実験>
左右対称に像ができることを、
子供たちに実際「像」になってもらって実践するという実験手法でした。
鏡に映っている「人形の像」を狙ってレーザーを当てると、
レーザーが鏡に反射して、
本物の人形に当たる実験も子供たちの興味を引くことができるのです。
その光の道筋をロープで確認する作業も加えて
反射を実感できるという報告でした。
平面鏡だけじゃなく、
どこにでも見られる凸面鏡の実験は、
段ボール箱を街角に見立て、
模型の車を交差点近くに配置して、
カーブミラーで死角になった車を見ることができる実験は
子供たちの関心を引くことができるということでした。
<滑車の実験>
定滑車は力で得をしないけど、
子供がいろいろな地点からひもを引っ張って、
力の向きをコントロールできるところを強調できる実験が
いいのじゃないかという指摘でした。
動滑車は
実際に動滑車にひもを子供たちが自分でかけてもらうことが
実験上大事じゃないかということでした。
動滑車は
「二本のロープで上にひっぱられているので、ひも一本を引く力は半分になるよ」と
実際のクレーンの写真も見つつ実験したということでした。
<大気圧実験>
大気圧実験もいろいろな手法があるのですが、
どれくらいの力がかかっているのかを
視覚的に見せることが大事じゃないかということで、
紹介された実験がこれ、
半径3cm弱の吸盤に6.0Kgの漬物石をつるしています。
●水谷(レポート提出のみ)
(プラネタリウム)
<部分日食PPT紹介>
鈴鹿プラネタリウム館長製作の動画・解説付きPPTを希望者にUSBで配布し、
それぞれ学校の子どもたちに見せることにしました。
9校に配布。
日食時の横から見た動画、
上から見た動画、
人工衛星から地球上の月の影を見た動画が
上手につくられているものです。
●赤嶺(高校生物)
<猫の全骨格標本づくり>
四日市海岸清掃ボランティアに参加中、
子供から「動物の死体がある」と報告を受けて
よく見ると猫の死体が流れ着いていたのです。
早速理科室で煮ること長時間、
時々ポリデントを部分使用しながら、
完成した猫一頭分の完全骨格法本の紹介でした。
すでに持っている猿一頭分の骨格標本とくらべてみたり、
人間の骨格の共通点を本物の骨を通して教えてもらったりしました。
<秋の樹木の実標本作り>
秋になると樹木も種の保存のため
種を結実させて拡散する体制に入ります。
学校近くの林や森の中から拾い集めて
標本にして子どもたちに直接見てもらう授業の紹介でした。
特に「鈴鹿市の木」と指定されてるケヤキは
近くの街路樹ではなかなかお目にかかりにくいのです。
それは街路樹の剪定が行われて種子を見つけにくいことがわかったのです。
ケヤキの種子は枝の先端に葉とくっついたまま
葉っぱの支えを借りて風に乗り種子を拡散したいという思惑があるからというのです。
(写真下:枝先数枚の葉と共に落下、
種子は葉の根元にあって写真下に一個外れたものが映っている)
教材化した「木のみを学ぼう」のテキストとたくさんの標本
●上野 (高校化学)
「子どもの科学1月号」にノーベル化学賞を受賞した吉野さんの別冊特集があって、
その中にリチウムの炎色反応からリチウム金属の話しから始まって、
授賞対象のリチウムイオン二次電池の解説が紹介されていました。
そこで高校科学でやっている炎色反応実験をやっていただくこととなったわけです。
蒸発皿に薬品を少し入れて、ごく少量の水に溶かす。
メタノールを水1に対して4ほど注いで点火する方法で行われました。
実践報告では、子供たちが「二種類の薬品を混ぜてやってみたい」と
期待にあふれた瞳で訴えるのだが、はてどうしたものか?
なぜなら絶対にうまくできないから、
でも子どもの好奇心を積んでいいものなのか?皆さんならどうしますか?
使用した薬品
塩化リチウム(赤)
塩化リチウム(赤)
塩化ナトリウム(黄)
塩化カリウム(紫)
塩化カルシウム(橙)
塩化バリウム(黄緑)
硫酸銅(緑)
(本来なら塩化銅(II)を使います。
塩化物塩がより炎色反応に適しています。塩化銅がなかったので)
(本来なら塩化銅(II)を使います。
塩化物塩がより炎色反応に適しています。塩化銅がなかったので)
本来なら、ここに塩化ストロンチウムが加わります。
とても綺麗な紅色です。
とても綺麗な紅色です。
<リチウムイオン二次電池の簡単な原理>
リチウムはアルカリ金属で超軽くって、
過激な反応をする金属元素です。
比重は0.534で原子核結合エネルギーが低く原子核分裂を起こしやすいです。
しかもイオン化傾向が全元素の中で最大で、
電池には適しています。
水爆の材料として使われていましたが、
金属溶接添加物、
塩化リチウムの吸湿性、
水酸化リチウムの二酸化炭素除去剤、
耐熱陶器、
光学ガラスにも使われていました。
放充電可能な二次電池に使われるリチウムは電極として使わず、
電池内部にイオンとして存在して、
正負の電極間で正電荷のやり取りを担っています。
吉野さんは二次電池の負極に炭素繊維を使ったことで
正極のコバルト酸リチウムと相まって
現在の汎用性の高い二次電池が完成したのです。
(参考:子供の科学1月号)
●加藤(小中学校・大学)
<電子工作「まっかなお鼻のトナカイさん」>
指定された場所に磁石を置くと、
リードスイッチが下に隠されていてスイッチが入り
赤のLEDが点灯する仕組みです。
子供たちには楽しい電子工作です。
<小学校プログラミング教育と 教室でドローンを飛ばす>
スクラッチで行うプログラミング教育の実践報告でした。
限られた時間で達成感を持たせることができること、
マウス操作ができること、
一台のパソコンに三人一組で行うこと、
ローマ字がわかること、 などを考慮しての実践でした。
正多角形を描くプログラミング実践は正方形から始めて、
正三角形そして5芒星形へと進んでいけるようになります。
これが子供たちに大きな関心と喜びを感じてもらえることになって
講座への子どもの意欲は倍増。
この後、
音符を操作して作曲をする作業に。
次の過程はアクチュエイターを用意して、
LEDによる電飾のプログラミングへと進むことができるのです。
測定に使うおもりもすべて自家製です。
一円玉一個を基本1gとして、
そこから色紙を等分して、
0,50g0.25g、0.03g・・と小さなおもりを作っています。
まず南天の実や米粒1個のおもさを実測してもらいました。
電子ばかりで測りなおしてもほぼ同じ質量を測定することができる優れものです。
さらに「アルキメデスの王冠」の逸話から、
用意された鉛の密度をこの自作天秤で測ってもらいました。
天秤の皿の上に台をセットして
鉛を水中にて測ることができるようになっています。
小数点第二位まで求めることができました。
<磁石で回転おもちゃ・廃材利用>
お菓子の箱や筒を利用した磁石おもちゃです。
鶴田さんの子ども心をくすぐる楽しい作品に仕上がっています。
●伊藤信介(小学校)
<てこの原理から力を小さくする道具>
トングを取り出して、小学校でまなぶてこの原理。
支点、作用点、力点を子供たちに確認してもらうのですが、
くぎ抜きのようにてこの原理から大きな力を得るのじゃなくて、
トングの場合は小さな優しい力を得るための道具であることを
知ってもらうことも必要なのじゃないかという提案でした。
<小学校プログラミング教育状況 >
A市では現在次年度に向けて
小学校プログラミング教育の準備が進められています。
Iパッドは主に宿題に使うと統計が取りやすくて
便利であることから導入が広がっていますが、
プログラミング教育には
どうしても各理科教材社仕様の機器の導入が進んでいるようです。
やはり小学生用に特化されたスクラッチ仕様が
便利だと認識されているのかもしれません。
集まったみなさんからは、
やはりキーボードが使えるようにすべきではないのかという意見もありました。
各市町村でいろいろな試みが実行されようとしているようです。