科学サークル大黒屋 その2

三重県理科の教科研究や地域での科学ボランティアを行うサークルです。科学教育協議会会員が中心となって会を運営しています。教科研究、実験工作交換会、理科の出張授業、地域工作教室など「何でもやってみよう」の精神で活動しています。現在大黒屋は「県生涯学習センター」など各地公民館でサイエンス講座をしています。ホームページはここ!http://www.mecha.ne.jp/~hitoshijin/ 質問,連絡は sci.daikokuya■gmail.com まで(メールの際は■を@に置き換えてください)

2019年05月

子ども30人のサイエンス講座 テーマは虹。
回折格子フィルムを工作用紙にはって、メガネ(ハッピーメガネと名付ける)を作ります。
初めてカッターナイフを使う子が10名弱いるので、
ナイフのつかい方をていねいに説明してから行いました。
キッズ5

1.ナイフは鉛筆の持ち方
2.ナイフを持った手を宙に浮かせず、必ず机に触ってること
3.左手はナイフの上のほうに置くこと
4.ナイフは上のほうから下のほうに引くこと
5.工作用紙は厚いので「ブスッとさしてひっぱーる」を合言葉にすること
6.低学年用にくりぬく四角の横方向は前もって切込みが入れてあること
これで全員が上手に工作用紙から四角(1.5×2.5cm)を切りぬくことに成功しました。
キッズ2

部屋は真っ暗にして、マッチの炎、ローソクの炎を見てもらいました。
見た瞬間「ウオー」の歓声、すかさず「一番外側の色は?」 大きな返事が返ります「あかー」 b9d91566
次は電球の電圧を徐々に下げて暗くしていくと、メガネで見た色の光は変化していきます。 IMG_0280.sjpg
子どもたちの眼は真剣そのもの。
だんだんと減っていく色を必死に探して
「青がなくなった―」
「緑も消えた―」と大声で知らせてくれます。
(無理やり虹は七色で・・色なんて説明は不要)
真っ暗に近くなっても
「赤色はまだある―」
「しぶといねー」
再び電球を明るくしていく過程でも色の変化が子供たちには目に焼き付けていくのです。
本物の虹を見たことある子は全員、水をまいて虹を作った子は半分くらいの子だ。
「さあ、お天気がいいので外に出て虹を作ろう」 会館の前の水飲み場でホースから散水しました。
キッズ4

とても暑い日だったので水しぶきを浴びながらの実験は大好評で、
子供たちは大はしゃぎでした。
工作はRGBLEDを使うものでした。
まず3Vボタン電池の紹介から うまくLEDの足に+と-をつけると
キッズ6

「わーきれーい」白い紙の上に三色、赤・緑・青が順繰りに変化していく様子が映し出されます。 IMG_0260sjpg
(写真左上の白く見えるのがLED本体、三色が映し出されているところ)
光の三原色がテレビ、携帯、コンピューターに広く使われてることを紹介して
LEDにピンポン玉をかぶせると、
光がまじり合った色がピンポン球の色になり、 KIMG1678
これで工作を完成させてお持ち帰りでした。 2019-04-05 16.04.06s

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1.5時間

今回の工作はこれ

鈴鹿の海岸で浜砂を少しいただいてきて、砂鉄探しの講座にしました。 IMG_0660
つかった磁石は講座後半に使用するフェライトリング磁石で、
砂の中に直接磁石を入れると砂鉄がくっついてうまく取れないので、
ビニール袋に磁石をいれて、それに砂をかける方法にしました。 IMG_0666

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白い紙の上で、ビニール袋から磁石をそーっと取り出すと
、袋の周りに磁石でくっついていた砂鉄が紙の上に落ちます。
砂粒も交じっているので、紙の下に強力ネオジム磁石を置いて、
砂鉄と砂をえり分けるんです。
子どもたちは「そーか、こんな方法で分けるんだ」
これを何度か繰り返して、かなりの量の砂鉄をあつめろ子も出ました。

ともかく子供たちは砂鉄集めにどんどんはまっていって
「えー、もうおしまいなの、もっとやらしてよー」
「たくさん集めて、弟に自慢してやりたいんだ」 と
私の予想に反して熱狂!!
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あつめた砂鉄を袋に詰めて大事に持ち帰りました。
「なんで海岸の砂に砂鉄がいっぱいあんの?」 まってた質問が出ました。
地球の岩石に「磁鉄鉱」という石があってそれが粉のように小さく削られて、
雨や川にまじって下流に流れてくるんだね。
本物の磁鉄鉱を見てもらいました。
IMG_0658ajpg
「ほんとだ、磁石にくっついてくる」
工作はリング磁石を使いました。
 


磁石が鉄棒の周りを回転しながら落ちていくにつれて、
上につけたモノがクルクル回転します。
「なんで」
「どうしてまわんの」
工作が終わってこの原因をみんなで考えました。
その1 「鉄棒の代わりにアルミの棒に変えたらどうなるかな?」
ストンと磁石はまっさかさまに落下
「磁石が鉄棒にくっつくことが必要だとわかった」
その2「下に落ちていくのはなぜ」
「重力」
その3「クルクル回るには」「・・・・・・」
「鉄棒にくっつく磁石の穴の周りに沿って落ちていくと
くるくると回る運動になってしまうんだね」
1.5時間

【準備】 太陽観察アクリル板を購入して、
1.5×2.5cmに電動ドリルで切断 (東急ハンズで購入・カナセライト♯9787) kuukihofutyu16 061s
メガネの型を印刷して、工作用紙に一枚ずつ三点で糊付けし、
目の黒い部分の横ラインだけ前もってカッターナイフで切りこんでおいた。
トイレットペーパーの紙芯筒は前もって子供たちが用意して、
好みの絵をかいてもらっていた。講座前に芯の両端には両面テープをはっておいた。 IMG_0612
黒紙は6×6cmに切っておいた。
回折格子フィルムは4×3cmに切って、二人で切り分けて使ってもらう。
【工作指導】
子どもたち30人、低学年が多いので工作の基本をていねいに解説指導して行いました。
はさみは大きく開いてなるべく刃の根元で切ってもらう
カッターナイフはしっかりと鉛筆もちで、
左手は絶対カッターナイフの上方におくこと
カッターナイフをもつ右手は宙に浮かない様必ず机に触ってるようにする
工作用紙をカッターナイフで切りぬくときは、
「用紙にブスッとさして下方にひっぱーる」方法でやること
「ハッピー万華鏡」の制作
黒い紙を配布して、半分に折りそれをさらに半分に折って、
紙の中央部分を角きりする方法で、紙の中央にひし形の穴をあけてもらった。 IMG_0617
できあがった穴に回折格子フィルムをはって、
実験開始。
暗幕をしいて真っ暗の中、マッチの火を見てもらった。
「わー」の歓声。
すかさず「一番外側の色は?」「あかー」
これをまず認識することがだいじ。
次はイルミネーションの光を見て IMG_0616
最後に暗幕から漏れる太陽光を見てもらった。
「何色あるかな」
「四色」
「六色」
「七色」といろいろあってそのまま訂正せず放置して
「太陽からやってくる光は虹色だね」と
この回折格子をトイレットペーパーの紙芯の上下に両面テープではりつけて、
(黒い紙に紙芯の径を鉛筆で書いてその中心に向かって切込みをいれて)
回折格子と反対側に穴をあければ 「ハッピー万華鏡」の完成 2019-05-21 10.45.30s

太陽観測メガネの制作
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メガネの型から黒い目の部分をカッターナイフで切りぬく作業へ
ナイフの邸内な指導があってけが人もなく、
意外と簡単に切り抜きができて カナセライトをセロテープではりつけたらできあがり。
終日曇天だったのが、急に太陽が出てきて、公民館玄関口まで出て太陽観測 IMG_0622
「はじめて太陽のまん丸をみたー」
「きれいに円が見える」
「ちゃんと見えてすごい」
肉眼で見ることができない太陽の光球がくっきりと見えましたね。
観察が終わって最後のまとめに
「目で見た太陽と月はどっちが大きいかなあ」
「月のほうが大きい」
「夕日や朝日って大きく見えるね」
「太陽が大きい」
「イヤー同じくらいじゃない」
「じゃ実際の太陽をこのピンクのボールにすると地球はどれになるかな」 10269555
横に赤いボール、ピン球、そして小さなスチロール球を見せた。
赤のボールに多くは賛成したが、
小さなスチロール球(写真一番右に小さく映ってる)にも少し賛成する子がいた。
天文学者が太陽と地球をくらべたら、太陽は地球の109倍もあるんだって
「じゃボールを測ってみよう」
「ピンクのボールが直径60cm、その100分の1は?」
60cm=600mmこれを100でわると6mm
「わースチロール球5mmにちかいんだー」
最後に「燃えてる地球と星はおなじ、月や地球は燃えてないんだね」
おしまい・
1.5時間でした。

【準備】 CD二枚・ネオジム磁石1個・プラスチック付きフェライト磁石・丸棒・真央ちゃんとゆづる君の写真を左右対称にプリント CDの一枚は丸棒に何とかはまる径にもう一枚は丸棒の径より大きくしておく (電動工具で削っておいた) 2019-05-17 18.27.46
前回もみじの花と葉っぱをスケッチしてもらったが、
その花が種をつけたので、種のスケッチから始めました。
「えー種ってこんなに大きいの」
「真ん中に膨らんでるところが種で、薄っぺらのはプロペラなんだ」
「そーか。風にのって遠くへ飛んでいくんだ―」
前にスケッチした花の押し花を燃せてくれた。
2019-05-17 18.00.15
だんだんとスケッチが上手になっていく。 2019-05-17 18.00.21

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磁石工作へ ネオジム磁石と虫ピンを配布
2019-05-15 09.46.04
虫ピンは磁石になってないから「いまから磁石に変えてみよう」と提案
「虫ピンの中には小さな小さな磁石がいっぱい詰まってて、みんな勝手は方向向いてるんだけど、このネオジム磁石で一定方向に向きを変えちゃうんと磁石になっってしまうんだ」
「できあがったら、小さなスチロール球に差し込んで水に浮かべてみよう」
お椀に水をはって、
針を浮かべるとゆーくりと動いて、
前回やった磁石船と同じ状態になった。
「あーこれがN極かなあ」
「N極には赤のマーカーで色をつけて」



磁石の前座が終了、
つぎへ 工作用紙に真央ちゃんかゆづる君を両面テープで張り付けてから切る。 2019-05-17 18.28.07

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足の下には四角が書いてあって、それを両開きにしてフェライト磁石にはる。
丸棒にいちまいのCDをきっちりとはめる。 ゆるい場合には、ホットボンドで固定し、
そのCDの裏側にネオジム磁石をはり、フェライトとネオジム磁石がくっつくようにセットする。
上にのせるCDは径が大きいので自由に回転する。
それにビニールテープをはって、CDを左手で固定するための取っ手にする。
1.5時間

子供たちはスマホやカメラでかんたんに動画を撮影再生しています。
どのような動画も、目の残像効果をうまく利用して動画が作られていることを学ぶ講座です。 IMG_0477s
白く塗られた丸棒には一枚の板をさしはさめるように水が切ってあります。
白色のプラスティック板をその溝に接着材木工用ボンドで接着します。
接着剤がすぐ乾かないので、乾くまでの時間をパラパラ動画づくりとします。
本箱からいらなくなった新書版の古書を前もって切断機で三分割しておきます。
その一つはおよそ200ページ前後あるので、
それを半分の100ページにして子供たちに配布してパラパラ動画づくりに入ります。 IMG_0476sjpg
まず仮説社から売り出されているパラパラ動画(商品名パラパラミクロ1296円)を
順番に見てもらいます。
参考:https://www.kasetu.co.jp/products/detail.php?product_id=1178
「めっちゃすごいや」
「きれい」
「パンカビの成長がすごーい」
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古本を一度パラパラめくってみて、
どのあたりに絵を書いたらいいのか
 ページごとにどのくらいの変化が必要なのか
絵のテーマはどうするのかを考えて作図に取り掛かりました。
























絵の回転で残像おもちゃを完成させます。

















作品ができてから8mmのフィルムを見てみました。
「わーおんなじ絵がいっぱい並んでる」
IMG_0503.sjpg

「あれー、ここから違う絵になってる」
動画がわかってきました。
「先生デジタルの動画も同じなの?」
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「五色のLEDをセットして、真っ暗な部屋の中でうごかすよー」
「残像でマルや8の字にみえるかな」


以上1.5時間

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