灯油ポンプを使って水鉄砲を作る工作です。
(この作品は科学サークル大黒屋、鶴田さんのアイデアです)
灯油ポンプの足(ホース)二本をペットボトルの長さに切ります。
蛇腹のほうはペットボトルの中に突っ込んで、
もう一本の足はペットボトルの外にだしたまま、
ボトルに二か所ビニールテープで ボトルと二本の足(ホース)を動かないように縛ります。
形が整ったところで 蛇腹とボトルの口を木工用ボンドで接着 引き続きボトルに穴をあけて、
ストローをさしこんでボトルに接着します。
これで工作は完成です。
接着剤が乾くまで30分以上あるので、後半は灯油ポンプを使った実験の数々です。
全員にもう一本灯油ポンプを配布(要返却ですが)
「さーて、水や灯油をあるバケツからほかのバケツに移動させるときに使うって知ってるね」
「じゃ、蛇腹のホースかそうでないストレートなホース(管)のどちらが吸い口でどちらがはきだし口かな」
ある子はホースの口に顔を近づけて空気の出るほうをさがしてる。
もう一人の子は、ほっぺが吸われてることを示してる。
他の子は「両方とも何もない」
「じゃポンプの赤い部分の上にある白のつまみをしっかり締めてみて」
「あー、わかった。ここを締めるんだ」 「吸い口がストレートな管で、
はきだし口が蛇腹だってことがわかったら、オケの水をペットボトルのほうに移し替えてください、
それが終わったら逆にペットボトルからオケに水を戻して」
みんな上手にポンプでオケからボトルのほうに水を移し替えてくれました。
「じゃ次の実験をやるよー」
もうこの時点で子供たちの水遊びが佳境に入って大騒ぎとなってしまったのです。
机の上も水浸し。
「ペットボトルに一個の穴をあけたから、その穴から水を飛ばして噴水にしてくださーい」
椅子の上に水の入ってくるペットボトルを置いて、
噴水から出た水を椅子の下のオケで受ける実験へ
机は水で濡れましたが、
うまく噴水ができて大いに水遊びを楽しみました。
そこで解説 「どうして水が移動できるのかな、よーくポンプをみて考えよう」
「あっなんか動いてるものがある」
「じゃ赤の筒をはずして眺めてみよう」
「何かふたみたいなものがある」
「これをベンというんだ」 二つのベンをAとBで示してから
「じゃこの二つのベンの動きを見ながら、もう一度水を移動させよう」
「あー動いてる」
「赤の筒をへこましてるとき水が出るか吸われるかみてて」
「えええ、へっこんだとき水が出るよ」
ここでベンが半回転しかしないこと、二つのベンが交互に開閉して水の逆流をさせないで、
一定方向に送り出してることを解説しました。
次の実験はペットボトルにもう一つ穴をあけて
「上の穴と下の穴のどちらの噴水が遠くに飛んでいくかな」
子供たちの意見は真っ二つに分かれました。
早速やってもらうと
「へー、上の穴からのほうが遠くに飛ばないんだ」
後の実験はサイホン実験
”阪神大震災の時HG君が集合住宅の水槽40の上からサイホンで水を下に流して、多くの被災者に水をお分けした”
というお話をしてからホース下口から空気を吸い込んで、
机の上の椅子からホースの中を勢いよく水が流れ落ちるトライを数人にやってもらいました。
サイホン工作=八分杯
ペットボトルの中に、折り曲げたストロー=サイホンをセットします。
むかしから”呑み助”に「お酒を飲みすぎては健康に良くない」という教訓を伝えるのにこの盃がつかわれました。
サイホンの原理を使う面白い杯です。
これを小学生簡単工作として作りました。
1.5時間
今回使用した灯油ポンプは株式会社「工進」さんから無償提供されたものです。
「工進」さんの方がこの科学サークル大黒屋のブログの過去掲載分の中から
灯油ポンプ工作を発見して今回の無償提供に至ったものです。
「工進」様、ありがとうございました。
参考:https://www.koshin-ltd.jp/products/1153.html
参考:鶴田さんがさらにグレードアップして「龍吐水ポンプ」を作りました。
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